4.小品盆栽の飾り方



小品盆栽の飾りは何点かの取り合わせによる美しさです。樹がお互いに引き立て合い総合美を発揮するのが小品盆栽特有の飾り方であり魅力でもあります。

しかし、数多くの小品盆栽を羅列するのではなく、主になる物を引き立て活かすことに気を使い、空間の美しさと個々の清潔さ・全体の品位を表現し、自分の意図する飾りを行いましょう。




平飾り(三点飾り・床飾り)の場合


主木が右に流れる樹形を用いた場合は、受けとなる樹は主木の方向に向かう物にするのが良い。

(流れをお互いが受け止めるほうが安定感がある。)

・・・受けの物は、株立ち・寄せ植えなどの多幹の盆栽が合うでしょう。




主木が単幹の場合は受けになる樹は、双幹またはそれ以上の多幹の盆栽の方が良いでしょう。(主木が多幹の場合はこの反対で良い。)




丸卓の飾りの場合


①の場所に使用する物は、斜幹か半懸崖等の盆栽が良く合い、この卓の場合は動きのある(軽妙な)樹形が合います。


②の場所に使用する物は、①の樹の受けになるので樹高の低い盆栽または遠山石・滝石・溜まり石等でも合います。


③の場所に使用する物は、狭いので小さな季節の草または石・添配などが好ましい。


④の場所に使用する物は、半懸崖または斜幹の盆栽が良く合い、場所によっては株立ちなどでも良い。


⑤の場所に使用する物は、他の物との調和を取るため、石・草・添配などが好ましい。


⑥の場所に物を置くとくどくなるので必要ない。




棚飾りの場合


棚飾りの場合は樹を多く使うために卓の大きさと盆栽の大きさに注意し、卓に対して盆栽が大きくなりすぎたり小さくなりすぎたりしないこと。

また、鉢に対しても色や型に気を配り同じようなものは避けたい。




①の場所に使用する盆栽は、樹高が低く、模様木が好ましく、力強く端正な樹形が良いでしょう。

例えば・・・黒松・杜松・五葉松・真柏などが一般的ですが、雑木類であっても前記のような樹形なら良いでしょう。


②の場所に使用する盆栽は、少し軽い感じがする軽妙な動きのある物、半懸崖または吹流し・斜幹などです。

例えば・・・梅もどき・キンズ・もみじ等の実物や雑木類と軽妙な動きのある物なら松柏類でも良いでしょう。


③の場所に使用する盆栽は、樹高の低い盆栽で②に対して受けになる物です。②が単幹ならば双幹以上の樹が良いでしょう。

例えば・・・くちなし・ちりめんかずら・杜松など


④の場所は、直幹や立ち摸様の樹形が良く、杉・杜松・欅で小さい芽の樹が良いでしょう。または、草・石などでも良いでしょう。


⑤の場所は、低いところなのでどっしりした樹形・または株立ちなどが良いでしょう。

例えば・・・楓・皐月・黒松・梅もどきなどがある。


⑥の場所は、棚全体を受けるので少し大きく、強い感じがする樹形で樹の流れは棚に向かった方が良いです。


⑦の場所は、草・石・添配などで全体のバランスをとるのに重要な役割をします。吟味してよい品物を使用したいものです。