育てて楽しむためのイロハ… - ABC for Enjoying to Grow Bonsai
♦ 用具:
小型の剪定バサミ、又枝切り、針金切り、ピンセット、小刀、カッター、
用土の篩い、など。
♦ 用土:
赤玉土、川砂・山砂を混合した用土が基本です。
赤玉土 7~8:砂 3~2 の配合比を目安にします。
♦ 水やり:
小品盆栽は鉢が小さく、用土が少ないので、鉢の表面が乾いたら水やりしましょう。
1日の水やり回数の目安は、
早春は 1回、
春~夏~秋は 2回、
真夏は 3回、
晩秋は 1回、
冬は 1~3日に 1回です。
おき場所、天候などにより加減しましょう。
♦ 植え替え:
松柏類 (黒松、赤松、五葉松、しんぱくなど) は 3年前後で 1回、
雑木類は 2年に 1回を目安にし、
若木か古木か、鉢の大きさなどにより調整します。
いずれも新芽の芽出し頃が植え替え時です。
長寿梅などは初秋が適期です。
鉢底に粗めの土を少し入れ、
その上に植え付けの土 (中~細粒) で植えつけます。
♦ 芽つみ;
枝の徒長を防ぎ節と節の間を短くし、さらに小枝を分岐させるために、小品盆栽にとって大切な作業です。樹種によって時期や方法が異なりますが、一般的には新芽が伸びてしばらくして芽を摘み、そこから優しい 2番芽を出させます。
♦ 葉刈り;
芽つみと同様の目的で、新梢の葉が固まった頃、葉を刈りとってやることです。
♦ 整枝:
原則として春から秋の間に針金を使って枝の整枝 (曲付け) をします。
はさみ (剪定) による整枝を併用します。
針金かけは、樹形を最も理想的な姿にするために、
幹や枝に針金 (通常松柏類には銅線、雑木はアルミ線) をまきつけて
希望する角度に曲げてクセをつける方法です。
芽つみ、葉刈り、整枝は
樹種や樹勢 (元気さ) によって時期や方法が変わってきますので
小品盆栽作りを学びながら習得していけばよいでしょう。
♦ 施肥:
市販の盆栽用固形肥料が無難でしょう。
松柏類、雑木類は油粕が主体で、
花もの、実ものは油粕に骨粉・魚粉が混合されたものが好ましいです。
♦消毒:
生長期の殺虫消毒は、
マラソン、スミチオン、カルホス乳剤 (薬局へ印鑑持参で購入) を交互に散布する。
また殺菌消毒は6・7月、マンネブタイセン 500倍に展着剤を加え噴霧器で散布する。
休眠期は石灰硫黄合剤 30倍を幹・枝にかけると病菌、殺虫効果が高い。
とくに気をつけたい害虫はゴマダラカミキリの被害。
成虫が飛来したら見つけ次第捕殺する。
モミジワタカイガラムシは 5月頃生熟し、白い卵のうを出して幹を皮膜する。